先週、大阪市で最高気温が31℃にとどまった日が1日だけあった。連日35℃超が続く日々にあって31℃は想定外の気温だ。その日の深夜から朝方にかけてはエアコンを切り、少し窓を開けて外気を取り入れた。微かに風も感じられて心地よかった。しかし、敬老の日の昨日は再び35℃に戻った。あの日の31℃の体験が仇となり、ぐったりした。
フレイル予防についてはコラムを書いたことがあるが、夏場の健康法については詳しくない。何とか書けそうなのは夏にひたすら耐える日常の過ごし方くらい。今年の夏バテの象徴は「蓄積型熱中症」だと専門家が言う。熱にやられた身体が翌日に回復せず、じわじわとボディブローが効いてくる疲れだ。そんな疲れに苦しまないための『私家版「酷暑の夏を乗り切る7カ条」』をここに記す。
1. 気温が高くて陽射しが強かろうが、息苦しくなるほど蒸し暑かろうが、少なくとも6,000歩、できれば1万歩超を歩くように心掛ける。天然のサウナだと思えば何とか耐えられる。
2. ほぼ毎日半時間~小1時間、ストレッチに励む。歩行不足を補うために股関節を緩めてから下半身筋トレをおこなう。ついでに腕立て伏せを30回ほど。
3. 乳酸菌飲料と一緒にビタミンB類、ビタミンC、マルチミネラルのサプリメントを摂取する。納豆、オクラなどのネバネバ系も意識して食べる。
4. 夏場に本を読んだり考えごとしたりするのは苦痛だが、脳が白旗を上げるまでは何とか頑張る。本は1冊を読もうなどとは思わず、飽きないように適当に拾い読みする。
5. 考えなくても趣味としてできることをやってみる。ワインを飲んだらイラストを速描して色をつける。旅の写真を見てスケッチをする。脳が発熱しないので暑さを忘れられる。
この夏だけで12cm×12cmの小さなスケッチ帳(80枚)を1冊使い切った。
6. シャワーだけでなく、なるべく40℃前後の風呂に入るようにする。クナイプの入浴剤を入れて深く鼻呼吸する。風呂の時だけでなく、常に深い腹式呼吸を意識する。
7. 肉類と夏野菜とスパイス料理を毎日食べる(鰻よりも確実に元気になれる)。冷たい素麺やざる蕎麦に安易に逃げない。今年の夏は冷たい麺類ではたぶん乗り切れなかった。
大した7カ条ではないが、日々仕事をこなしながらルーチンにするのは容易ではない。容易ではないが、せめてこのくらいのことをしないと地球温暖化時代の夏は乗り切れない。