何々 「と」 何々

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 タイトルの括弧の場所は間違いではない。意識的に「」になるように括弧でくくっている。

 意思決定とは「か」(英語ではOR)であり、「」(英語のAND)ではない―などとよく声を大にして言うので、ぼくはいろんな人に「OR人間」みたいに思われている。つまり二者択一を好む人間。これは極端志向、賛否決着型、対立好きの印象を醸し出す。決してありがたがっているのではない。とても心外なのである。これではまるで、折衷や止揚とは無縁の、単細胞な石頭ではないか。

 「異種情報のAND」。これが本来あるべき発想の原点だ。何々と何々をくっつけたり対比させたりするから発想が広がる。何々が二つあるからほっとしたり救われたりする。「一項」だけに集中できている状態が悪いわけではないが、「一項しか見えない、一項しかできない」はマイナス寄りだ。攻め一本やり、ハンバーガーばかり、失敗続き、会議の連続・・・・・・これではたまらない。

☆ ☆ ☆

 この一週間は「」に意識が向き、また「」が勝手に二項の間に入ってきたりした。京都での私塾では「テーマソリューション」。翌日からの香川への出張は、十数年ぶりに「ぼくスタッフ」。養鶏の現場を見学して「卵ニワトリ」の関係に注目。土曜日の半日マーケティングセミナーは「第1部第2部」の構成。滞在三日間は「うどんづくし」ではなく、「焼鳥(夜)うどん(昼)」と交互に堪能。

 「アポキャンセル」もこの一週間に集中した。こんなに約束を取り決め、こんなにキャンセルが発生したのも珍しい。まずアポがあり、実際に会ったものの契約は成立せず、翌週再会のアポに合意するも相手がキャンセル。このキャンセル対策のために知人から連絡があって再度アポ。別の一件は連休明けのアポだが、これもキャンセル。次なるアポを現在画策中。もう一件あった。こちらは心身が疲弊してしまうほど、アポ、黙殺、キャンセルが何度か繰り返されたケースである。

 ぼくは、他人の時間や約束に対する変更には寛容である。ぼく自身も社内的には時間や約束に対して優柔不断なこともある。ただし、対外的には「先約主義」を愚直なまでに貫く。これは精神的にはきつい。とにかく「都合が悪くなった」と言い訳しない方向に自分を追い詰めるのだから。決めた時間を無視するという点で、遅刻もキャンセルの一種だと見なす。この一週間は、ぼくの責任によるキャンセルはゼロであるが、めったに経験しなかった「アポキャンセル」の日々だった。世の中の大半の仕事はこんなことに向けられているのだろうか。

 アポとキャンセルの調整にエネルギーを費やして疲弊するくらいなら、いっそのこと、さっさと会ってしまったほうが楽だ―これがぼくの結論である。そして、アポにはなるべく「」がつかないのが望ましい。 

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プロフィール

岡野勝志(おかのかつし)
1951年大阪生まれ

企画の総合シンクタンク「株式会社プロコンセプト研究所」所長
企画アイディエーター
岡野塾主宰

ヒューマンスキルをテーマにしたオリジナルの新講座を開発し、私塾・セミナー・ワークショップ・研修のレクチャラーをつとめる。
マーケティング、コミュニケーションにまつわる企業や人材の課題に対して、「即答即決アイディエーティング」をおこなっている。

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