「食は何とかにあり」とはよく聞く言い回しだが、食材の豊富さだけが食の本分ではない。それぞれの土地で評判になっているものを口にする―それが基本だろう。食材の豊富さ、料理のバリエーション、味や凝り方に関しては、日本が世界の最高水準であることに疑う余地はない。
しかし、比較してはじめてわかるうまさなどどうでもいい。半月前に大阪で食べた寿司と数日前にカリフォルニアで食べたペルー料理の旨さを比較することにほとんど意味はない。今こうして食べている料理が、その場にいる自分にとってうまいかどうかがすべてなのだ。空腹度、体調、ひいては屋外か屋内か、何と一緒に食べるかなどによって味は見事に変わる。
郷に入っては郷に従え―これぞ食の原点。ぼくは何でも食べる。いったん食べようと決めたら、太るとか健康によくないとか考えないことにしている。そう思うときは最初から口にするべきではない。ロサンゼルス③で紹介したレアステーキ。450グラムと書いたが、実は550グラムだった。高級ステーキハウスで食べれば少なく見積もっても3万円くらいするのではないか。これが一枚8ドルと聞いて、腰を抜かす。これを完食したぼくにも座布団一枚だろう。もう霜降り幻想を捨てたほうがいい。
(左)近くの土曜マーケット。(右)ペルー料理の屋台。二番人気のチキン焼きめしを賞味。
(左)メキシコ産のなすび。40~50cmの驚きの大きさ。(右)見慣れない野菜もちらほら。
(左)1.5ドルのホットドッグ。食べ応え十分。(右)豊富なフルーツ。特に桃の品種が多い。
COSTCO(コストコ)の陳列はすべてダイナミック(左上)。(中央上)レジを通過した直後の壁に貼ってある「会員サービス優秀従業員一覧」。(右上)レジで処理する個数、スピード、ミスの少なさなどに基づいてランキングを毎日更新して発表している。
(左2点)モールのカーニバルフェア(夏祭りみたいな感じ)。アメリカ人と言えば「ポップコーン大好き」というステレオタイプな印象があるが、まったくその通り。一人で洗面器一杯分を食べている人がそこらじゅうにいる。
(左)ビバリーヒルズで食べたハンバーガー"クラシック"。(右)手前がベーコン添え。右がオニオンリング。
(左)バーガーショップのカウンターに置かれたジュークボックス(3、4台置いてある)。音楽はここからではなく、店内のスピーカーから流れる。60年代の曲が多かった。ニッケル(5セント硬貨)一枚で一曲。興味を示していると、店長が硬貨を数枚置いてくれた。つまり、ただということだ。




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