「2011年6月」アーカイブ
効果的話法の考察(下)
今日はスピーチの切り出し方と締めくくり方について考えてみます。
まず、切り出し方、つまり「つかみ」です。第一印象がすべてを決めるなどという極論はしませんが、その後の話へのアテンションに影響をもたらすことは否定できません。「ただ今紹介いただきました・・・・・・」で始めるしかないようでは工夫が足りません。
岡野塾本講の第1講を振り返り、カジュアルに語り合う《談論カフェ》。対象は岡野塾本講の塾生、定員は10名です(多数の場合は先着申込み順とします)。補講として、塾長の番外編脱線話やエピソードを聞く機会として、また縦横無尽な談論風発を楽しむ場としてお役立てください。
時間: 午後6時開店から2時間を予定
場所: 株式会社プロコンセプト研究所 セミナールーム
大阪市中央区釣鐘町1-1-1 大宗ビル5F (地下鉄谷町線天満橋駅4番出口徒歩1分)
予約: 電話 06-6943-5644 メール: okano-juku@proconcept.co.jp
(岡野塾事務局 北之園)
会費: 茶菓・飲物実費 1000円
効果的話法の考察(中)
「効果的話法」という見出しで話していますが、これは話し手の目線に立っています。実は、話が効果的であったかどうかは、聞き手の反応を見てうかがい知るしかありません。今さら強調するまでもないですが、話を聞いている人たちが興味をそそられたかどうかによって、話法の効果を評価すべきなのです。興味を覚えてもらうための定番セオリーを四つ紹介します。
知のリファレンス講座
第1講 6月24日〔金曜日〕 13:30~18:30 (受付 13:00)
テーマ: 《記憶と抽出》 知と知がつながる相関力
会場: ホテル・ザ・ルーテル(電話 06-6942-2281)
大阪市中央区谷町3-1-6 (地下鉄谷町線・中央線 谷町四丁目駅下車徒歩2分)
問い合わせ: 岡野塾事務局(株式会社プロコンセプト研究所内 06-6943-5644)
効果的話法の考察(上)
デール・カーネギー(Dale Carnegie)の演説(Public Speaking)に関する指南術はあまりにも有名です。二十代の頃にカーネギーの著作からいろいろ学んだことは、人前で話すときに役立っています。是非の議論の対象にならないほど理に適っていると思います。数々の助言は色褪せてはいません。しかし、弁論や演説の内容もイメージも現在大きく変わっています。助言が指し示したことは今も本質的ですが、半世紀以上も経てば何から何まで型通りに用いることはできません。
スピーチ上手のヒント(下)
スピーチ上達の続き。今日は残る5つのヒントをお話しします。
数分のスピーチなら、芝居がかった自己陶酔トークでも十分にしのげます。実際、このようなトークの延長で一時間かそこらの講演をしている著名人もいます。テンションの高い熱弁で時間をもたせる人も稀にいますが、だいたい一時間ほど聴いていると退屈してしまいます。
ぼくは講演よりも先に丸一日や二日間にわたって人前で話す研修から入りました。長丁場なので、自己陶酔していては場がもたないし、いかにも弁論というスピーチでは飽きられてしまいます。必然、できるかぎり自然流で、自分の持ち味が生かせるような対話トーンを基調としてきました。要するに、「話す」から「ふつうに会話する」へのシフトです。
時間の短いスピーチでもこれでいいと思います。歌舞伎調や時代劇調の、「かつての弁論」の時代は終わっています。スピーチは、どんなTPOであれ、カジュアルトークでいいし、それでなければ納得も共感もありえないでしょう。