「2011年5月」アーカイブ
スピーチ上手のヒント(上)
スピーチとして話すのは、心象イメージをメッセージとして表現し伝えることです。スピーチは相手のいるコミュニケーションです。講話、演説、対話、ディスカッション、ディベートなど、さまざまな手段があります。これらをまとめて「弁じ論ずる」という意味で、「スピーチ」と総称することにします。
言うまでもなく、スピーチには正統なスキルもあれば裏技もあります。もっとも重要なのは自分の個性やスタイルなので、自分に合った話法や調子を見つけることになります。
基本の話(下)
スピーチの基本心得の残りの六箇条です。
7 どうすればうまく思いを伝えることができるか
「思いが伝えられない」と嘆く前に、語り伝えるに値する「思い」があるのかどうかです。もし漠然としたものでもあるのなら、それが何であるかを強く意識すること。この意識なくしては、ぴったり当てはまることばをまさぐることなどできません。言いたいことが自覚できてもなお、百発百中の表現を探し当てるのは稀です。
基本の話(上)
「スピーチ」ということばはずいぶん色褪せてしまいました。結婚式や儀礼的な総会以外にあまり出番のない、古色蒼然とした技術のように見えてきます。スピーチには、おもしろくない話を相手にお構いなく披露するというイメージがつきまとっています。
演説やあいさつの技術を磨こうという講座ではありません。複数の人々を相手に話すとはどういうことなのかを考えて、話しことばの最大公約数的な技術についておさらいしてみたいと思います。
知へのまなざしが変わる。まったく参照できなかった記憶が、いま覚醒し始める。
講演 これが参照の力だ!!
よく気づき、よくひらめくアタマをつくるコツがある
◇ 講演: 岡野勝志(岡野塾塾長)
◇ 5月13日[金曜日] 開場16:00 講演16:30~18:30
◇ ホテル・ザ・ルーテル(大阪市中央区谷町3-1-6 地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目駅」下車徒歩2分 電話06-6942-2281)
◇ 参加費: 5000円
◇ 当日電話申し込みできます⇒プロコンセプト研究所内 岡野塾事務局 電話06-6943-5644
【習慣は第二の天性なり】
生まれつき備わっている性質や能力が天性である。優劣いろいろあるが、意思や努力と無関係なものだから、威張るのも嘆くのもいただけない。ただ「これが天性だ」と見つめるのみである。
但し、放っておいても芽が勝手に出てくるものではない。潜在的なものなので、芽が出るように育て上げなければならない。顕在化しない天性を「天性」だと気付くことはできないのである。潜在力を顕在力に変えるのが「習慣」である。天性の配分に不満がある者ほど、この第二の天性の形成に努めるべきだ。いい習慣を身につけると、いい知恵が生まれ、いい仕事ができるようになる。
生来の天性同様に、第二の天性も良くも悪くもなる。ちなみに、いい習慣が身につくには何百日、何千日もかかるが、好ましくない習慣は一日もあれば十分に身についてしまうので注意が必要だ。
【空腹にまずいものなし】
はたしてほんとうにそうなのだろうか。たまたま朝食を抜いてしまった日の午前中、慌ただしく仕事に追われ、気付けば午後1時過ぎ、というようなことがある。とてもお腹が空いている。飢えていると言ってもいい。ランチに行き、客もすっかり引いた後の店で口に入れるまずいカレーライスが、化学反応を起こしておいしくなるだろうか。まずいものはまずい! この諺の「空腹」は想像を絶するほどの空腹なのに違いない。あるいは、こう言い換えてはどうだろう、【満腹にうまいものなし】。むしろこちらに信憑性がありそうだ。
但し、「空脳(くうのう)にムダな知識なし」は成り立つ、いや、これを成り立たせなくてはいけない。空脳とは「偏見すらない、ハングリーなアタマ」であるから、どんな知識も吸収できる。知識の値踏みをすることもない。もともと大した知識がない状態なのだから、贅沢を言わずに何でも学べるはず。身につくかどうかはわからないが、無能の歯止めになれば御の字ではないか。